むかしむかし あるところに かめ太郎という かめの こどもがいました。
かめ太郎は どうぶつたちの まらそんたいかいに さんかしたいとおもっていました。
しかし かめ太郎は とてもあしが おそいので ほかのどうぶつたちに かてるわけがありません。
かめ太郎は そうだん しました。
「どんなに あしがおそくて みんなから ばかにされたとしても ぼくは やってみたいんだ」
すると おとうさんと おかあさんは 「だれかに かとうとか おもわなくていいんだよ」
「いっしょうけんめい やれば それでじゅうぶん」 といいました。
そのひから かめ太郎は いっしょうけんめい れんしゅうしました。
どうぶつたちは かめ太郎が まらそんたいかいに でることや まいにち れんしゅうしていることを しると 「れんしゅうしたって どうせ かてっこない」とわらいました。
でも かめ太郎は れんしゅうを やめませんでした。
ついに まらそんたいかい とうじつが やってきました。
よーいどんの かけごえとともに ほかのどうぶつたちが あっというまに ちいさくなっていきます。
でも かめ太郎は 「ぼくの もくひょうは いっしょうけんめいはしって かんそうすること」 とおもい がんばりました。
かめ太郎は ついに ごーるしました。
びりでしたが もくひょうだった かんそうを することができました。
そらはあおく かめ太郎は やりきった じゅうそくかんで いっぱいになりました。
すると うさぎの ぴょんきちが はしってきました。
「かめ太郎くん おめでとう! きみはすごいよ!」
「なんのことだい?」 かめ太郎がいいました。
ぴょんきちは にこにこしながら いいました。
「きみは かめの さいしんきろくを つくったんだよ かめ太郎くんは かめのなかで いちばん あしのはやい かめさ」
「え??」
かめ太郎は びっくり しました。
まわりを みると どうぶつたちが すたんでぃんぐおべーしょん しています。
かめ太郎を ばかにしていた どうぶつたちも くちぐちに
「これまで ごめんね」
「どりょくするって すばらしいことだね」
「かめ太郎くんを みて かんどうしたよ」 といいました。
かめ太郎の めに なみだが あふれました。
かめ太郎は まなんだのです。
どりょくは すぐ けっかに つながらなかったり どりょくする かていで つらいことが あるかもしれない。
でも じぶんが おもっても いないような すばらしい けっかに つながることも あるのだと いうことを。
かめ太郎と ぴょんきちは おたがいを たたえあい らいねんもまた ともに たたかうことを やくそくしました。
じつは ぴょんきちは ことしの まらそんたいかいの ゆうしょうしゃ だったのです。
おわり
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